なんだかいつも顔が赤い…。もしかして、それって脂漏性皮膚炎かも

脂漏性皮膚炎
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「頬が赤くて恥ずかしい」
「ファンデーションを塗ってもうまく隠せない…」
女性が気にする赤ら顔の大半は実は「脂漏性皮膚炎<しろうせいひふえん>」なんです。

脂漏性皮膚炎とは

症状としては頬やTソーンなど、皮脂の分泌の多い部分が赤く炎症を起こす。
さらにはカサカサと乾燥して、酷くなるとカユくなることも。

脂漏性皮膚炎は、脂漏部位と呼ばれる皮脂の多い部分に現れます。
顔でいえば鼻に近い部分。
その他にも頭皮や背中の上の部分などにもよく見られます。
自分の皮脂が刺激になって炎症を起こします。
そこにさらに「マラセチア」というカビの一種が繁殖することで悪化していきます。

秋から冬になる時期に悪化しやすいという傾向もあります。
原因は様々なことが絡み合っていて、生まれつきの体質によるところもあります。
また、甘いものや油っこいものの取りすぎも脂漏性皮膚炎の原因に。

もともと脂漏性皮膚炎は欧米人に多く日本人には少なかったんです。
ところが食生活の欧米化に伴って日本でも増えつつあるようです。

寝不足やストレスも、発症のトリガーになることがあります。
対策としては、まず食生活の改善です。
和食中心の食生活に変えましょう。
特にビタミンB2やB6、繊維質が豊富な緑黄色野菜をタップリとりましょう。

油に注意

食品に含まれる油にも注意が必要です。
特にオメガ3系とオメガ6系脂肪酸のパランスに注意が必要です。
オメガ3系脂肪酸とはEPAやDHA、α-リノレン酸などの脂肪酸の総称。
オメガ6系脂肪酸とはリノール酸、アラキドン酸などの脂肪酸の総称。

オメガ3系脂肪酸を多く含む食品
・青魚(鮭、サンマ、イワシ、ブリ、サバ)
・えごま油
・しそ油
・亜麻仁油

オメガ6系脂肪酸を多く含む食品
・マーガリン
・ショートニング
・揚げ物に使う油(大豆油、コーン油、サフラワー油)

外食やお弁当、冷凍食品などにはオメガ6系脂肪酸を含む物が多く使われています。
自炊するなどして出来るだけオメガ3系脂肪酸を含む食べ物を積極的に取るように心がけましょう。

脂漏性皮膚炎のスキンケア

脂漏性皮膚炎を起こすと、肌は敏感になります。
なので、スキンケアは極力シンプルに徹しましょう。
肌に負担をかけないことを心がけて。
パックやマッサージ、美顔器などの積極的なケアは行わないように。
洗顔と保湿と紫外線対策だけの最小限のケアにします。

洗顔は敏感肌用の石けんで。
保湿は美容液だけをつける。
紫外線対策のためにパウダーファンデーションを。
クレンジングは肌に負担がかかります。
なのでクレンジングはなるべくしないで、出来るだけ石けんで落とすようにしましょう。
これが最も肌にやさしく、必要最低限のケアだけを行う方法です。

誰にでもいるマラセチア

上にも書いたように「マラセチア」というカビが脂漏性皮膚炎に関係しています。
「マラセチアを殺菌するとよくなる」という話をよくネットなどで見かけます。
でも、それってなかなかうまくいきません。

マラセチアは元から皮膚に存在する菌で、悪玉菌ではありません。
そもそもマラセチアを全部殺すということは不可能なんです。
皮脂は食べたものから作られます。
なので、食生活の乱れなどによって皮脂の構成は変わっていきます。

油の摂取量のバランスが乱れる

質のよくない皮脂が分泌される

肌が炎症を起こす

そこにマラセチアが繁殖する

脂漏性皮膚炎になる

つまりマラセチアは脂漏性皮膚炎ができた結果として繁殖してくるものなんです。
決して、「マラセチアが原因で脂漏性皮膚炎になる」というわけではないんです。
マラセチアは脂漏性皮膚炎ではない、健康な人の毛穴にも大体存在しています。

脂漏性皮膚炎の治療

かなりひどい、ただれるほどの脂漏性皮膚炎の人の場合、マラセチアを殺す薬を塗るとある程度良くなることはあります。
でも、カサカサして赤くなるくらい軽い脂漏性皮膚炎の人の場合は、殺菌する薬で良くなることは少ないです。
殺菌する薬は刺激が強いので、かえって皮膚炎を悪化させる場合もあります。

また、皮膚科に行くとステロイドの塗り薬を処方されることがあります。
確かに一時的に赤みや痒みが良くなることもあります。
でも1カ月以上も続けて塗っていると急速に悪くなることがあります。
脂漏性皮膚炎はアトピーやほかの皮膚炎に比べると、ステロイドで悪化する場合が多いようなので注意が必要です。

症状がひどい場合は、テトラサイクリン系抗生物質の内服薬を使うことがあります。
他にも越婢加朮湯<えっぴかじゅつとう>という漢方薬が効くこともあります。
この越婢加朮湯は比較的、体にやさしいので長期間飲むことが出来ます。
気になる方は漢方薬を扱う病院で相談してみましょう。

まとめ

脂漏性皮膚炎は薬を塗って治すことよりも、まず生活改善が大切です。
肌が炎症を起こすような生活を続けている限り、治ってもまた脂漏性皮膚炎になってしまうからです。

外食などが多い場合はオメガ3系脂肪酸を意識して摂る。
油っこいものや甘いものを控える。
睡眠時間をしっかり取り、ストレスを溜めない。

以上をの事を意識して、規則正しい生活を続けましょう。
そうすれば脂漏性皮膚炎を予防・改善することが出来ます。