紫外線に当たると増えるビタミンD。どんな働きがある?

赤ちゃん
one_life / Pixabay

白肌ブームが日本を席巻してからしばらくたちます。
でも、行き過ぎた紫外線対策によって「ビタミンD欠乏症」になる人がいます。
乳幼児では「くる病」という骨の発育障害が増えているという報告もあるので深刻です。

紫外線にあたるたった1つのメリット。
それは皮膚の中でビタミンDを作り出すことです。
たった1つですが、とても重要な働きです。

ビタミンDは骨の発育や維持のために必要です。
最近ではガンを予防する効果があるとか。

また、ビタミンDが不足すると「うつ傾向」になることもあります。
ロシア北部などの緯度が高い地域では、冬季の日照不足により「うつ病」が増加するといわれています。
日本でも日本海側など冬に晴天の日が少ない地域では、同じような傾向があるようです。
このように、なじみの薄いビタミンDですが人間にとってとても重要なものなんです。

ビタミンDを作るには

1日に必要な量のビタミンDを作るには、両方の手の平くらいの面積の皮膚を10~20分ほど日光に当てればいいんです。

ビタミンDを合成するのに必要なのは紫外線の中でもUV-Bというものです。
UV-Bは雲やガラスなどを通過できません。

つまり曇りの日や室内にいてはビタミンDを合成することが出来ないんです。
室内にいても直射日光が入る場所があればテレビを見たり音楽を聴きながら手のひらに日光を
あてるのもいいでしょう。

ちなみに手の平は他の皮膚に比べて角質層が厚いので、シミになりにくいんですよ。

でも、室内に日が差さない場合は外に出る必要があります。
両方の手の平くらいの面積の皮膚を日光に当てる必要がありますが、
顔や首、腕などはシミが出来た場合、目立ってしまいます。
できるだけシミが出来てもいい場所、例えば足とかに日光をあてましょう。
また、日焼け止めを塗っていても、極微量の紫外線は入るのでそれで充分です。

食べ物から取るビタミンD

「わざわざ日光に当たらなくても食べ物からビタミンDを取ればいい」と思ったあなた。
実はちょっと違います。
重要なのはただのビタミンDではなく活性型のビタミンDというものが必要なんです。

ビタミンDは紫外線が皮膚に入って初めて活性型のビタミンDに変わります。
それ以外ではサプリメントなどの内服でしか活性型は摂取できないんです。
活性型のビタミンDは腸管からカルシウムを吸収するのを高め、骨を強くする作用があります。
また、ビタミンDは体内にためることが出来ないので、毎日少しずつ合成する必要があります。

ただ、食べ物からビタミンDを取るのは無駄ではありません。
ビタミンD+紫外線=活性型のビタミンDなので、
ビタミンDが増えれば活性型のビタミンDも増えるからです。

鮭、さんまなどの魚にビタミンDは多く含まれます。
干ししいたけにもビタミンDが多いですが、さらに増やす方法があります。
それは買ってきた干ししいたけをさらに2時間ほど日光にあてることです。
そうするとビタミンDの量がよりアップします。

しいたけ以外にも、生のしめじやエリンギ、えのきだけなども日にあてるとビタミンDが増えます。
半日くらい日に当てると半干しに。
4日ほど当てると完全に干物になります。
虫などがつかないようにざるなどで覆い、風通しのいいベランダなどに置いておくといいですよ。

さらには、きのこは干すことで風味もよくなります。
汁物 やうどんにそのまま入れると、いい出汁が出ますよ。
保存もきくので、安いときにまとめ買いして干しておくとお得です。

ビタミンDのサプリメントもありますが、出来るだけ自然のものから取ることをオススメします。

妊娠中・出産後にこそ紫外線が必要

最近では妊娠中の女性も過剰な紫外線対策をしています。
その結果、母体のビタミンDが不足し、胎児の骨に発育障害が起こるケースがあるみたいなんです。

母乳で育てられた子供が、母乳中のビタミンD不足によって「くる病」という病気になってしまったという報告がされています。

くる病(くるびょう、独: Rachitis、佝僂病、痀瘻病)とは、ビタミンD欠乏や代謝異常により生じる骨の石灰化障害である。
典型的な病態は、乳幼児の骨格異常で、小児期の病態を「くる病」、骨端線閉鎖が完了した後の病態を「骨軟化症」と呼び区別する。
語源はギリシャ語の背骨を意味する rhakhis に由来する。
引用 ウィキペディア

ようやく歩きだした赤ちゃんの足が曲がっていた。
たんなるO脚だと思っていたら、
実は「くる病」によって骨が弱くて曲がっていたというような、深刻な事態を招くことも…。

様々な観点から「母乳で育てるのが一番いい」とよくいわれます。
しかし、母乳で育てる以上は、自分の母乳に責任を持たなければいけません。

最近ではベビーカーに黒い日差しよけをかけて、赤ちゃんを日にあてないようにしているママさんをよく見かけますが、やりすぎは禁物。
もちろん赤ちゃんの皮膚が赤くなるほど日に当たるのはよくありません。
でも、日差しが強い日でもレース越しに当てるくらいでも十分なんですよ。

成長期の子どもにも紫外線が必要

幼児から10代くらいまでは、特別な紫外線対策は必要ありません。
毎日最低でも20分ほど外で体を動かす必要があります。
なぜならビタミンDをつくるだけでなく、骨をつくるにも運動は必要だからです。

人間の骨密度が特に上がるのは1~4歳と10~14歳の時期。
19歳からは、早くもゆるやかに骨の量は減り始めてしまいます。
なので、18歳までにいかに骨の量を貯められるか。
これが将来、骨粗鬆症にならないための重要なポイントです。

子どもの皮膚って回復力が高いんです。
だから紫外線を受けても、大人に比べるとシミの心配は低い。
また、欧米では「日焼け止めを子どもに塗りすぎると、皮膚から吸収した成分が有害な作用を及ぼす」という報告もあるようです。

子どもの皮膚は薄く汗腺の密度が高い。
なので塗ったものを吸収しやすいんです。
つまり子どもに日焼け止めを塗りすぎることは、とても有害なことなんです。

子どもをスマホ・ゲーム依存にしないための方法
外で体を動かす元気いっぱいの子どもに育って欲しいと願っているママも多いはず。
そんな時、真っ先に問題となるのはスマホやゲームの使用を制限できるかどうか。
最近のゲームは依存性がとても強く、特に子どもはあっという間に依存症になってしまいます。

子供を依存症にしないためには

まず、親がスマホなどをさわりすぎないこと。
小さい子供を抱いてずっとスマホをさわっているお母さんを時々見かけます。
そういう、物心つくころからの環境が、 子どもの生活習慣を形成するといわれます。

たとえば、両親が離婚した子供は、将来結婚しても離婚する確率が高いと言われています。
子供のころに見たり接したりしていたものは、子供の心の発育に影響を与えているんです。

まずは、あなたがスマホの画面を見ることを控えましょう。
親が一緒に子供と外で体を動かすことが一番の依存対策です。
外で運動すると、 運動の自律神経安定作用+ビタミンD効果で気分もスッキリ。
育児のストレス解消にもなるので、まさに一石二鳥。

まとめ

シミ対策はとっても大事。
ですが将来、骨折して寝たきりになっては美肌どころではありませんよね。

適度に紫外線を浴びることは人が心身ともに健康に生きていく上で無くてはならないもの。
特に幼児期から成長期の子供には必ず必要なものです。

紫外線を「シミやシワの原因になる悪いもの」としてだけではなく、
「ビタミンDを作ってくれる必要なもの」だと認識してうまく付き合っていきましょう。